アボジ会主催「一日給食」が朝鮮新報に掲載

2015年12月22日 / テーマ:お知らせ

12月22日付「朝鮮新報」電子版にて、19日に行われたアボジ会主催の一日給食の模様が紹介されました。

同紙にて紹介された記事を紹介します。


原点回帰、みんなで食べる楽しさを/埼玉初中アボジ会主催の「一日給食」

運動大会後の焼肉に大盛況

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毎年恒例となっている埼玉初中アボジ会主催による「一日給食」が12月19日、埼玉初中で行われた。これまでアボジ会では80メートル朝鮮風のり巻き、ジャンボパエリア、マグロ解体披露後のマグロ丼など、奇抜な「一日給食」を企画してきた。今年は「運動モイム(運動会)後に焼肉」。原点に回帰し、みんなで食べる楽しさを味わった。

よりおいしく食べるために

雲一つない晴天のもと、学校の運動場には朝から園児を含む全校生と教職員、アボジ会、オモニ会のメンバー、祖父母など大勢集まった。

午前中は参加者全員による運動会が行われた。縄跳びや移動式玉入れ、円内で3チーム三つ巴によるドッチボールやビーチフラッグ競争、そして全員参加型のリレーなどで大いに盛り上がった。

この運動会は、「飽食」と言われている昨今、体を動かし空腹の状態で昼食をおいしく食べるため、というアボジ会の思惑でもあった。

運動会が終わると、運動場一面にブルーシートが敷かれ、所々に七輪とプレートいっぱいの肉が置かれた。

たくさん運動したこともあり、子どもたちや教職員たちは七輪を囲み焼肉を美味しそうに頬張った。おかわりを求める子どもたちの列も見られた。

園児たちには、アボジたちが肉を一枚一枚丁寧に焼いて一口サイズに切っての焼肉丼が配られた。

一方でオモニ会からは、具だくさんの豚汁が振る舞われ、舌鼓を打った。

「焼肉=トンネ」の原点を体験

アボジ会では今回、奇抜な過去のメニューに比べ、同胞にとっては至っておなじみの「七輪による焼肉」を選んだ。

今回も一日給食の総責任者を担当した黄英鎬さんは「七輪を囲って焼肉を食べるというのは、昔からの在日同胞やトンポトンネの原点。その原点を、子どもたちに体験させたかった」としながら、「一人や少人数で食べるより、たくさんの人と一緒に食べたほうがおいしさも増し、また人と人とをつなげるコミュニケーションにも最適」と語った。

アボジ会の李賢奎会長は、「同胞たちには、先日出された補助金不支給に対する埼玉弁護士会の『警告』を機に、これからも子どもたちのために闘っていこうという結束のために、子どもたちには、楽しく明るい同胞社会の未来を見せるために、今回の焼肉はうってつけだった」と述べた。

アボジたちが丹精込めて準備した焼肉を食べた生徒たちは、「焼肉をトンムたちと一緒に食べてとても楽しかった」「焼肉屋さんで食べる焼肉も美味しいけど、同胞たちのモイムでよく行われる、七輪での焼肉のほうが美味しい」などと感想を話した。

運動会の企画・進行から給食の調達まですべてこなしたアボジ会。これからも、ただ一風変わったものを食べさせるだけではなく、子どもたちに幸せなひとときを味あわせたい一心で「一日給食」を開催していくという。

【関連サイト紹介】

原点回帰、みんなで食べる楽しさを/埼玉初中アボジ会主催の「一日給食」(朝鮮新報・電子版)